【パーソナリティ心理学】パーソナリティ心理学とは!?カウンセラーが丁寧に解説
皆さん、こんにちは。今回は『パーソナリティ心理学』という分野についてお話ししようと思います。
あまり聞き馴染みのない分野の心理学を知って今後の生活に少しでも役に立てば嬉しいです。
パーソナリティ心理学とは…
パーソナリティの定義
まず初めにパーソナリティという言葉の定義ですが、「人間の具体的な振る舞いや言語表出・思考活動・認知・感情などに時間的・空間的一貫性を与えているもの」とされています。
つまり人格や性格の「その人らしさ」を研究の対象とした心理学の領域がパーソナリティ心理学ということになります。
人間が生まれつき備えている性格や素質に加えて、家族や生活環境、周囲との人間関係など、子どもから大人になる成長の過程で次第に形成されると考えられています。
パーソナリティ心理学に関する様々な説
パーソナリティに関する興味・関心は科学的な心理学の誕生以前から連綿と続いており、それは人間の個性の違いに対する興味・関心が非常に高いということを示しています。
古代ギリシアや古代ローマの時代には既に「快活」「冷淡」「易怒」「抑うつ」といったパーソナリティの特徴を体液のバランスで理解しようとする体液説というものがありました。
その後かなり時代を下り、科学的な心理学が誕生してからも、パーソナリティに関する研究は続けられました。
パーソナリティには、顔や指紋のように1つとして同じものはないということは一般的にも学術的にも納得がいく考え方です。
性格とパーソナリティの違い
パーソナリティって難しくカタカナ言葉使って言ってるけど、つまりは「性格」ってことじゃないん?と思ってる方もいるかもしれないので、これも説明しておきます。
性格(キャラクター)は、持続性・一貫性のある行動様式で、どちらかというと先天的で パーソナリティは、持続性・一貫性のある社会的役割で、どちらかというと後天的という違いです。
性格より、人格という言葉の方が合っていると思います。

最後に。パーソナリティ心理学を知った上で。
パーソナリティ心理学というのがあると知ってどうすれば良いのか。が重要です。
パーソナリティというものがあり人間それぞれ違うということがわかった今、何をすればいいのかというと、
自分の周りにはみんながみんな違っていい所・悪いところがあり、それらの良し悪しを一方的に自己満で決めるのではなく、どうやって関わっていけばいいのか、どうやって接したらいいのかを考えることなのです。
残念ながら心理学に100%の正解というものはありません。
たくさんの人に出会って、たくさんの接し方を試して、相手とどうすれば素敵な人間関係を傷つけるかを試行錯誤することが必要なのです。
人には人の人格があります。それを否定するのでもなく、無理やり変えようとするのでもないのです。
自分の人格を知り、相手の人格を知り、関係を築いていくことが大切なことであり、人生における重要な課題の一つでもあるのです。
これがうまくいけば人生がもっともっと豊かになるはずです。