心理学における「ペルソナ」って何!?わかりやすく徹底説明!!
こんにちは。今日は心理学用語「ペルソナ」について詳しく書いていこうと思います。
心理学だけでなく経営学などでも専門用語として登場してくる「ペルソナ」。
それぞれ意味は違ってきますが、今回は心理学での「ペルソナ」について詳しく書いていこうと思います。
語源
「ペルソナ」の語源は英語でいうPerson(人・人物・人格)Personality(人格・パーソナリティ・人柄)を語源としており、心理学的には「外界に対しての心理的構え・姿勢」という意味です。
この「ペルソナ」に対して反対の意味の「内界に対しての心理的心構え・姿勢」という意味を持つ専門用語を「ゼーレ」といいます。このゼーレに関しては別の記事で説明しています。
ペルソナとは
ここからはペルソナとはどういったものなのかを説明していきたいと思います。
心理学者ユングによれば、『1人の人が、何者として現れるか』ということに関しての、個人と社会との間での一種の折り合い、と理解されるもので、「個における外界への構え・姿勢であって個の期待・要請と周囲・社会・集合的意識からの期待・要請との折り合い」として成立する。」
難しいですよね、、、
これを簡単にいうと、「個人が期待している周りの世界や人々と周囲からの個人に対する期待や理想の折り合い」みたいな感じです。
その中で、表面的に見せ、意識の表側で社会や世間に表していることをペルソナといい、反対に表面的には見せず、心の中にしまってある異性的な面をゼーレと捉えます。
ペルソナのことを「顔」、ゼーレのことを「心」と考えることでわかりやすくなるのではないかと思います。表面的に見せている部分と普段は周囲から隠している部分という感じです。
この時の周囲とは、周りの人々のことだけでなく、個人に対して絶えず外部から働きかける社会の伝統や風習・文化・世間・規範といったものを総称しています。
ペルソナは仮面??
ペルソナは表面的に見せる表側のものと捉えるとするならば、それは仮面のようなものでは?と思った人もいるんじゃないでしょうか。
確かに、ユングはペルソナの説明に当たって頻繁に「仮面」や「役」として言及しています。
ところが、「ペルソナ」を元々ユングが提起してたように「個の期待・要請と周囲・社会・集合的意識からの期待・要請との折り合い」と捉えるならば、「人間の『個』と演じられる『役としての仮面』との折り合い」として成立するものこそがペルソナということになるはずです。
従って、もしこの仮面そのものをペルソナとして捉えるのであれば既に「仮面ないし役との同一化」、「ペルソナの硬化」と表現される事態が想定されていると考えられるべきと思われます。
「ペルソナ=仮面」論によって「ペルソナ」は初めからいささか偏った内容のニュアンスを与えられてしまったと表現してもいいのではないでしょうか。