心理学

【心理学】無意識にしている行動:ノンバーバル行動の重要性とは

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こんにちは。今日はノンバーバル行動についてお話ししていきたいと思います。

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無意識にする行動【ノンバーバル行動】

まずノンバーバル行動とは何かということですが、一言で言うと、

無意識に行っている仕草や行動のことです。

例えば、よく聴く話で言うと嘘をつく時に上を見る、とか、隠し事がある時には手を当てる、といった行動です。

今言った例え話を聞いたことがある方は多いと思います。

まず皆さんに話しておきたいのは、これらは100%正しいわけではありません。

ノンバーバル行動を観察して分かることは、

マイナスに働く仕草か、プラスに働く仕草のどちらかということです。

例を挙げてみましょう。

いま目の前で窃盗の犯罪容疑がかかった容疑者を取り調べているところだと思ってください。
「盗みましたか?」
と聞いても必ず容疑者からは、
「盗んでない!」
と返ってきます。
しかし、容疑者はそう言いながら口の周りを触ったり、きょろきょろしたり落ち着かない様子です。

これを見ただけでは実際に盗みを働いたかなんてわかるわけがありません。それはなぜか。

一つ考えてみてください。もし容疑者のこの行動を見た時、何のための行動だと読み取ることができますか。

 

この時に、この容疑者の行動から読み取れる考えは、

①嘘をついている行動。

②質問してくる警察に対しての不安を表している行動。

③無理矢理連れてこさせられた苛立ちからくる行動。

④単なる無意識による癖。

パッと思いつくだけでもこれだけあります。

つまり、マイナスの行動=嘘であるといったように決めつけてはいけません。

もちろん、容疑者の可能性が高まることはありますが、ここで大事なのは、
ノンバーバル行動だけで何かを決めつけることは不可能だということです。

例え友達が、自分が大事な話をしているときに携帯を触ったからといって必ずしも興味がないということではありません。電車の中で貧乏ゆすりをしている人がストレスのせいでしているというわけではないということです。

もしかしたら、その話を聞く前に親から「おじいちゃんが病気になった」というメールが届いていてその連絡の続きが気になっていたという理由や、スマホ依存症でつい触りたくなってしまう人であったり、昔に足を大怪我して、後遺症が残り勝手に動いてしまうだけなのかもしれません。

ノンバーバル行動を学んで大事なことは、その行動を観察し、その行動がなぜ行われたのかということを明確にし、それに対しどう対応すれば良いのかというところまで考えていくことです。

つまり、ノンバーバル行動を学ぶにあたって一番大切なものは、行動を確認した後の対処を適当に行うことです。

最もわかりやすいのが足

ノンバーバル行動は顔・身体どこにでも現れますが、一番この行動が現れるのが「足」と言われています。

表情が一番だという人も多いですが、その人は会話の時に上半身ばかりを見てしまう癖があるのかもしれません。

もしくは、人と話す場面でテーブルを挟んで会話することが多く、下半身が見えない状態で話すことが多いかもしれません。

なにはともあれ、脚という部分は無意識に動くことが多く、また表情などとは違い分かりやすいとされています。

面接であったり大事な相談事をされるときは机越しではなく、相手の全身が見える状態で行うことを心がけましょう。

大事なのは緊張状態かリラックス状態か

かといってこういう脚の動かし方をしているからこうだ、というテンプレート的なものはありませんし、そんなことを覚えてしまうと相手に対する間違った認識をしてしまいます。

なのでここで大切なのは2つに分けるということです。

緊張状態かリラックス状態この2つに分けて相手は今どういう気持ちなのかを捉えて欲しいです。

例えば会話中に脚を前にだらんと伸ばしているとしましょう。その時はリラックス状態であることが言えます。なぜならその状態はもしもの時にすぐに反応することができません。

目の前に全く知らない人がいた時、人は何を考えるのかというと「いつ襲われるかわからない、もしかしたら何かされるかも」です。

全く知らない人だったり、初めて会った人なら無意識に緊張して構えてしまうのが人間です。

それが、目の前にいるのに脚を伸ばして力が抜けているのなら、それは少しでも信頼されている証拠です。

ですが、ここで注意しておかなければならないのは、リラックス状態であることが必ずしも良いというわけではないということです。

重要な会社の会議などでは、ピシッと姿勢を正している人の方が説得力が高まりますし、先輩から何か指示やアドバイスをもらっている時にだらしなく脚を置いているだけでマイナスなイメージにつながります。

なので、自分の体の無意識な行動についてはしっかりと確認して行動するようにしましょう。

目の前で状態が変わった時

これも非常に重要です。

目の前で話している人が緊張状態からリラックス状態、もしくはリラックス状態から緊張状態に変わる場面があります。

これは絶対に見逃してはいけません

まず緊張状態からリラックス状態に移った人の心理はラポール形成がうまくいっている状態だと言えます。

ラポール形成というのは簡単にいうと信頼が築かれていっている状態のことです。

つまり、相手から気を許してくれている状態だということです。

しかし逆に何らかの行動や発言によって緊張状態に移行した場合、注意が必要です。

相手がなぜ緊張状態になったのか、なぜリラックスできなくなったのかを探る必要があります。

自分の行動に不適切な部分があったのかもしれないですし、ある発言によって相手の気持ちが不安になったと言えます。

そうなった場合、その「なぜ」を考えて、次にどのようにしたらその緊張状態が解消されるかの方法を探し、対処しなければなりません。

良い人間関係を築くのには、相手にプラスの感情(喜びや嬉しさ)を与えるよりもマイナスの感情(不安や不信感、疑問)をなくす方が重要なのです。

これはカウンセリングにおいてよく言われますが、友達や家族、会社の人との関わり方にも大切な考え方です。

それを考えることによって良い人間関係、良い人生を送ることができるのだと私は思います。


ABOUT ME
小椋 仁
コラムニストとして新聞掲載を目指している物書き・ライター。 現在はスーパーカブで日本一周しながら、あらゆるところで感じたことをコラムとしてインスタに投稿中。 ここでは心理カウンセラーの資格を活かし、心理学の追求、またそのほかの雑学や旅物語を綴っています。
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