【心理学】NLPとは!?心理カウンセラーがNLPを詳しく解説!!
皆さんこんにちは。
今日は少し前に話題になった『NLP』について解説していきたいと思います。
人とのコミュニケーションを取るにおいて非常に大切な考え方なので是非最後まで読んでみてください。

NLPとは・・・
まず初めにNLPとはということです。
NLPのそれぞれの文字は、
N=Neuro(神経)
L=Linguistic(言語)
P=Programing(プログラミング)
となります。
なので、直訳すると「神経言語プログラミング」となるのですが、これだけではよくわからないと思うので詳しく説明していきます。
NLP発見の歴史
1970年初頭、心理学部の生徒であり数学者だったリチャード・バンドラーと言語学の助教授ジョン・グリンダーによって開発された心理学です。
人間は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感で体験や出来事を認識し、言葉や行動によって意味付けをしていきます。
そして、同じ出来事が何度も起こることで記憶に定着させ、行動に一定のパターンができます。
簡単にいうと過去の行動が現在の行動に繋がっていると言うことです。
例えば、私は勉強が得意だ/苦手だという思い込みや、
自分への評価、生きていく上での自分自身の信念や考えなど、
このことをNLPの中ではプログラミングといい、一定の行動のパターンを作り上げていきます。
つまり、私たち人間の思考や行動というのは、生まれてから現在に至るまでの様々な経験を通して、プログラミングされているのです。
一度、自分の生き方のパターンが出来上がると、無意識に同じ行動を繰り返します。
でも、これでは人生において望む結果を手に入れることができなかったり、人間関係において悪影響を及ぼすパターンを繰り返してしまっていたりします。
そこでNLPでは、心理学と言語学から、「プログラミング」の構造を紐解き、同時に、「再プログラミング(リプログラミング)」する方法を作り上げてきました。
人間のパターン化された思考や行動を効果的な手法を用いることによって、よりよく変えることができることが分かったのです。
つまり、今まで過去の自分に縛られていたことを理解し、これから書いているNLPにおけるテクニックを実践することで、その場での最善の行動をすることができ、人間関係がうまくいく、ということなのです。
それではこれから実際に使えるテクニックを紹介していきたいと思います。
実践で使えるNLPテクニック
NLPを実践する上で大事なことは相手との信頼を築くことです。
相手との信頼を形成していくことを、
ラポール形成といいます。
これからは、そのラポール(信頼)形成をする際に役立つテクニックを紹介していこうと思います。
①ミラーリング
まず一つ目のテクニックを紹介します。
ミラーリングは比較的聞いたことがある方が多いかもしれませんが、簡単に言うと、
相手の真似をする。
ということです。
相手の姿勢、仕草、表情といった視覚的な情報を相手に合わせるということです。
これは、人は共通のある相手に対し親近感が生まれるという、類似性の親近効果を生むことができます。
コツとしては、さりげなく相手を観察し、相手の仕草や姿勢を見つけ、少し後出しのように合わせることです。
ここで一つ注意点があり、それは相手に気づかれるとこのミラーリングの効果は薄くなるということです。
なので、相手の行動をすぐに、全て真似するのではなくピンポイントで抜き取って、そして、すぐにやるのではなく十秒から三十秒以内ぐらいにさりげなく行うことがいいと言われています。
②マッチング
二つ目のテクニックはマッチングです。
マッチングは前回紹介したミラーリングと少し似ているのですが、このマッチングでは、動きや仕草を合わせるのではなく、声の調子を合わせる、という方法です。
これは、相手の話すスピードや声の高さを合わせていく方法です。
例えば、相手がゆっくり穏やかに話す人に対して早口で話してしまうと相手との信頼関係が築けにくかったり、相手からいい反応が返ってくる可能性が低くなります。
なので、相手の声の調子に合わせるということがとても大事で、これを前回のテクニックである、ミラーリングと組み合わせることによってぐんっとラポール(信頼)形成が上手になります。
コツとしては、普段から意識してゆっくり話したり早く話すというのを繰り返したり、
相手に対してイメージカラーを決めたりするのもいいと思います。
例えばテニスの松岡修造さんなら赤色、マザーテレサなら青色といったように人に対して色をつけると合わせやすくなる効果があります。
バックトラッキング
今まで、ミラーリングやマッチングといった相手に仕草や声を合わせるというテクニックを紹介しましたが、今回のバックトラッキングは日本語でいう「おうむ返し」ということです。
特に、相手の感情・話の内容の事実・話の要約の三つを繰り返すと良い効果が発揮されます。
相手の感情
一つ目の「相手の感情」では、一緒に楽しんだり、一緒に悲しむということです。
相手がテンションが高いのにこちらが冷めた態度を取ったり、逆に静かで大人しい人に対してテンション高く元気にいくと相手とラポール形成が出来にくくなります。
なので、感情を合わせることを意識しましょう。
話の内容の事実
二つ目の「話の内容の事実」というのは、相手が話してくれた内容の中身の中で事実だけを繰り返して言うということがあります。
例えば、
「この前、映画館で映画観たんだ。」
と言われた際に
「映画館で映画を観たのですね。」
というように、相手の言葉を用いて事実を繰り返すということです。
また、相手の関係性によって言葉遣いが多少変わることがありますが、それはその場面にあった適切な言葉で話してください。
話の要約
これはそのままで、相手の話が長い時などに、全てを繰り返すというのは厳しく、実際、全て覚えることもほぼ不可能です。
なので、話を聞く際に大切なのは重要な部分だけ切り取って集めていくことです。
そして、その集まったキーワードや文章を要約して繰り返すという方法です。
最後に
三つのテクニックを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
どれも聞いたことがあったり、やったことがある方も多いと思いますが、全部を同時に行うのは意外と難しかったりします。
なので、もし初めて実践するのなら一つずつ行ってみましょう。
そして慣れてきたら二つ同時に行ってみたり、友達相手に試してみるといいかもしれません。