【僕の恩返し】
朝起きると声を掛けられた。いつものこと。
寝ぼけながらも会話を続けていくうちに目が覚めていくというのもいつものこと。
その方は近くのテレビ局で働いていて、たまたま通りかかったらしい。
それから色々話をしていると、すごく気さくな方で仕事が終わったらご飯を食べに行こう、ということに。
その日は結局夜になるまでぶらぶら観光したりして夜を迎えた。
その方は彼女さんがいて2人ともカブ乗りだったため一緒にツーリングもしようと言うことになり、楽しみ倍増
長崎名物のトルコライスをご馳走していただき、世界新三大夜景の稲佐山に案内してくれたり、人の温もりを感じれるような1日の終わりになった。
お世話になった人にはもちろんお礼がしたい。恩返しという形にはなるけれど、なにかしたい。でも実際当分会えないし何か遠くから出来るわけでもない。
だから僕は、その人からもらった温もりを別の誰かに恩返しする。
これからの旅先で出会う困っている人や辛い思いをしている人に恩返しをする。
人の温もりはそうしてずっと、回り続けている。