心理学

【悩み相談】友達の悩み相談は疲れる!?聴き役の楽になるテクニックをカウンセラーが教えます!

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【悩み相談】友達の悩み相談は疲れる!?聴き役の楽になるテクニックをカウンセラーが教えます!

こんにちは。

今日は、カウンセラーという立場から人の相談に乗る時の注意点を書いていこうと思います。

皆さんは自分の悩みがあればまず初めにどのような人に相談しますか。

家族・友人・学校の先生・カウンセラー・SNSで知り合った人……

相談相手は様々ですが、まず初めに相談するとしたらカウンセラーではなく家族や友人と言ったように距離の近い相手じゃないでしょうか。

そしてもしあなたの友人や家族が悩んでいたら相談に乗ってあげて寄り添ってあげたい、あるいは解決したい、と思うのではないでしょうか。

なので、今回カウンセラーでは自分の周りにいる人から相談を受けた場合にどのようなことを意識して聴けばいいのかを書いていこうと思います。

特に今回は友人からの相談をテーマに書いていこうと思います。


0、まず初めになぜこんなことを書くのか

それではやっていきましょう。と言いたいところなのですが、まず私がそもそも何でこの記事を書こうと思ったのかということについてです。

次の写真をみてください。

これをみたら分かる通り、「友人 相談」と検索すると次の候補にはネガティブワードがたくさん出てきます。

その中でも多くが相談される側の検索ワード

実は心の中で、疲れる、重い、迷惑だなんて思いながらもなかなか本人には直接言えず、つい相談に乗ってしまう人が多いと言うことです。

確かに重いや疲れるなんて時もあるかとは思いますが、それは相手のせいなんでしょうか。

乗りたくないのに断りきれずについ乗ってしまう、そして勝手に疲れて勝手に悩んでいる。それはただの自己満じゃないでしょうか。

もちろん、友人からの相談で、乗らないと関係が壊れそうだから、という気持ちはすごくわかります。

ですが、相手の気持ち、自分の気持ち、どちらも尊重し、丁寧に断ることは決してダメなことではありません。

なのでまず皆さんにやってみてほしいのは、

『乗りたくない相談は断る』

ということです。

また、友人との相談にはカウンセラーとは違い、そもそも解決してほしいのが目的ではなくただ聞いてほしいだけ、という場合もあります。

最後に断りるための方法も書いておきますので、そう言った場合は途中を飛ばして読んでください。

1、相談を聞く姿勢・態度

まずステップワンは『姿勢』です。

姿勢はとても大切で、これだけで相談者側から得る信頼というのは全く変わってきます。

どれだけ真剣に聞いていても頬杖を立てながら聞いていたり、聞いているときにあくびをしたりするとどうしても、聞いていないのかな、と不信感を抱いてしまいます(関係性にもよりますが、、、)。

なのでまずはちゃんとした正しい姿勢で相談相手と向き合うことです。

また、場所にもよりますが、基本的に相談を聞くのであればカウンターの席に座るような感じで隣り合わせで座るようにしましょう。

理由は以前のパーソナルスペースの近づき方という投稿に書いていますので是非そちらを読んでみてください。

相手のパーソナルスペースに入る方法!!相手との距離の詰めかたを物理的に徹底解説!!こんにちは。 今日は、人と人との関係性にとても重要な、パーソナルスペースへの入り方を説明していきます。 相手との距離を縮めるため...

場所によってはなかなか横並びになれないかもしれませんがその場合でも真正面向き合ってするよりも極力、角度をずらしたり、相手に少しでも圧迫のないように気をつけましょう。


2、相談の聴き方

続いては、聴き方についてですがいくつか技法と呼ばれるものがあるので紹介します。技法と言っても難しいことではないので、ポイントを押さえれば簡単にできますし、前からやっているようなこともあります。

1、相槌

1個目は『相槌』です。

これは皆さんやっているのではないでしょうか。

相槌というと1個しかないように思えますが、「はい」「うん」「なるほど」「うーん」と言ったように様々な相槌があります。言葉自体の違いもたくさんありますが、重要なポイントが2つほどあります。

回数とタイミング

相談を聞いているうちに何度も何度もひっきりなしに相槌を打っている人がたまにいます。相槌に関して大事なのは「どこで相槌を打つか」というわけですが、これを言い換えると「どこで相槌を打たないのか」ということになります。

相槌というのは大事な時に打つことが大切です。相手が思い切って言った言葉に対してや不自然な発言に対して相槌を打つことと、次に紹介するポイントの「声」の2つでようやく意味を成します。

あまり回数を多くしすぎず、タイミングに気をつけましょう。

2つ目が『声』です。

声の何に注意してほしいのかということですが、それは相手のトーンやテンポに合わせるということです。

相手が焦りながら早口で話しているときはやや高めのトーンで、逆に相手が憂鬱そうな話し方をしているときはゆっくりと落ち着いた声で相槌を打つ。そうすることでようやく相槌として有効な意味を持つようになります。

2、反射

反射についても2つあります。

単純な返事(おうむ返し)

これもよく聞くと思います。単純に相手が言ったことを繰り返し言うことです。

喚起する返事

こちらは相手の言った言葉をただ繰り返すのではなく、発言を聞いて相手の考えていることをできるだけリアルの感じ取ろうとし、そこで感じたものを自分の言葉で発言するということです。

簡単にいうと相手の言葉を繰り返すだけでなく、相手の言葉に感じた感情をのせて言葉を話すということです。

この方法をしない方がいい時が1つあり、それは、相手がその感情について嫌というほど体験している感情思い出したくない感情を表している時です。そのときは気をつけないとマイナス効果になりますので注意してください。

3、質問

質問も相談をされるときは重要です。

質問と聞くと「それはお母さんはどう思ってるの」「いつからなの」というような質問をしがちですが、少し違います。

そういったつまらない質問をたくさんしてしまうと相談者がいつの間にか質問を待って、その質問を答えるというパターンになってしまいます。

なので質問するというのは、相談者の注意を方向づける介入と言えます。

例を出します。

胸の前で雑巾を絞る動作をしながら「雑巾ってこうやって絞るよね」と尋ねると、大抵の人は胸の前で雑巾を絞る動作をします。

この質問には雑巾を絞る動作を誘導する働きがあります。

これを相談に使うとすると、「そのときあなたはどのような気持ちだったのですか」「それはあなたにとってどのような体験でしたか」と言った質問です。

逆にはい、いいえで答えれるような質問はしないようにしましょう。

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関係を崩さずに相談を断る方法

さて、ここまでいろいろな方法をお教えしましたが、最後に一番楽な方法をお伝えします。

「断る」

こうすることで相談を聞くこともなく楽な状態でいられるのも事実ですがその一方、仲が良ければ良いほど断りづらいのも事実です。

そんな時に考えてほしいのは、相手の心情を読む前に自分の心情を考えることです。

相手を思う気持ちはとても分かります。私自身も相手に寄り添って問題を解決したいためにカウンセラーという職業を目指していますし、自分もよく相手の気持ちを思って相談に乗ります。

しかし、そうしているうちに自分が追い込まれてしまいます

なので、ここで断り方をマスターしましょう。

断ることにおいて嘘はつかない

これは前提の話です。

断るときに嘘をついて断ることがある人がいるかもしれませんが、よくないです。

なぜなら嘘をつくことでそれが罪悪感に感じ、結局嫌な気持ちになるからです。そうなってしまっては断る意味がありません。嘘をつくぐらいなら、相談に乗ってあげましょう。

落ち着いた言葉遣いで断る

相談に乗ってほしい人の感情というのは大体、憂鬱な気持ちになっています。

相槌の説明の時に言いましたが、相手の感情に寄り添うということは非常に大切です。

話す内容は自分を優先した結果であっても話し方や話すトーンなどを相手のトーンやテンポに合わせることで相手は、内容をスッと理解することができ、関係が崩れることなく断ることができます。


ABOUT ME
小椋 仁
コラムニストとして新聞掲載を目指している物書き・ライター。 現在はスーパーカブで日本一周しながら、あらゆるところで感じたことをコラムとしてインスタに投稿中。 ここでは心理カウンセラーの資格を活かし、心理学の追求、またそのほかの雑学や旅物語を綴っています。
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