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第二弾!朝井リョウの作品を全て読んだ人が本当にオススメする小説!!

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第二弾!朝井リョウの作品を全て読んだ私が本当にオススメする小説!!

朝井リョウ氏によるオススメ作品第二弾です。

私がたくさんの本を読んできた中で一番好きな小説家の一人でもある、朝井リョウ氏

第一弾を書いたのですが、まだ足りないくらいの素敵な作品があるので第二弾として紹介していきたいと思います。



星やどりの声

本日、一つ目の作品はこちらです。

海の見える街で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女、母一人。

亡き父が残した喫茶店名物のビーフシチューの香りに包まれた生活は幸せだった。

しかし、常連客席のおじいちゃんが、店に姿を見せなくなった頃から、家族の中でも少しずつ変化が。それぞれがそれぞれの葛藤を抱えて息苦しくなる家族に、父が仕掛けた奇跡が降り注ぐとき一家は家族を卒業する。

三男三女、それぞれ個性がありますが、どこか似たところがある兄弟のそれぞれの視点から描かれていて想いが通じるまで、読みながら心がうずうずします。

それでいて、読み終わると、この家族のことが大好きになる一冊です。

それと、個人的には表紙のイラストがとても素敵で朝井リョウ氏にハマった時に「桐島、部活やめるってよ」の次に何を読むか決めるときに、一目惚れして買いました。

 

・ページ数 317ページ

・出版社 角川文庫

・第1刷発行 2014年6月25日

チア男子

怪我をきっかけに幼い頃からやっていた柔道をやめた晴希。

大学で、幼なじみだった一馬に誘われて、大学チア初の男子チームを結成することになるが、集まってきたのは超個性的なメンバーばかり!

チアリーディングに青春をかける男子たちの、笑いと汗と涙の感動ストーリー。

この作品は、海外の「グレイテスト・ショーマン」という映画に似ていると思いました。

もちろんこの小説の方が先に出てたのでパクリではありません。

個性的でそれぞれ価値観や性格が違うのですが、一つの同じ目標に向かって団結する姿がとても似ていると感じました。

それと、チアリーディングは女性のイメージが勝手にあり、男性だけだと汗臭い青春ストーリーになるのかなと思ったんですが、全くそんな感じではなく、男性ならではの綺麗さ・美しさ・かっこよさ、が表現された作品です。

 

・ページ数 486ページ

・出版社 集英社文庫

・第1刷発行 2013年2月25日

何者

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに来ていた。

それは、光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから。

瑞月の留学仲間・理香とその恋人の隆良も交え、五人は就活対策として集まるようになるが……

ラスト30ページで怒涛の展開が巻き起こる。

直木賞受賞作として映画化したことで一躍話題になった作品です。

テーマは人間の表と裏です。

SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音が人間の表の部分と裏の部分を表していて、それらがそれによって彼らの関係が変わっていくという本当にありそうな話で読みながら、自分に当てはまってないか、周りにこんな人いないか、と思いながらっ読み進めていけます。

人間のリアルな性格を表現した素晴らしい作品となっていますので、是非読んでみてください。

 

・ページ数 346ページ

・出版社 新潮文庫

・第1刷発行 2015年7月1日

武道館

「武道館ライブ」を目標として活動してきた女性アイドルグループの「NEXT YOU」。

様々な方法で人気と知名度を上げていき目標に近づいていくのだが、ある出来事がグループの存続を危うくする。

恋愛禁止・炎上・特典商法・握手会・スルースキル……

アイドルを取り巻く様々な言葉や現象から、現代を生きる人々の心の形を描いた作品。

最近はコロナの影響もありライブがなかなかできなかったりするのですが、そういったことにも通じるようなことが書いてあって面白いです。

アイドルという存在は、令和の今となっても人気がなくなるどころか、どんどん人気となるジャンルですね。

どの職業でも目指すべき目標や夢を追いかける姿は素晴らしく素敵で、それが今作品ではアイドルという職業で表されただけで、皆さんの目標に対しての姿にも重なる部分があるので読んで欲しいです。

 

・ページ数 363ページ

・出版社 文春文庫

・第1刷発行 2018年3月10日

少女は卒業しない

別の高校との合併で、翌日にはこうしゃが取り壊される地方の高校。

最後の卒業式の1日を、7人の少女の、視点から描いた短編小説集。

朝井リョウ氏の作品は連作短編小説や章ごとに人物の視点が変わる多視点小説が多くこの作品もその代表作の一つと言えるでしょう。

こういった作品は短編小説として何度も分けて読み切ることができるため、あまり小説を読まない人でもおすすめできる作品です。

7人の少女は、それぞれ、図書館の先生・退学してしまった幼馴染・生徒会の先輩・部内公認の彼氏・たった一人の友達・素敵な歌声の持ち主。

大切な人への想いが胸に詰まったままの思いをどう伝えるのかを高校最後の日まで描く儚くて切ないストーリーです。

 

・ページ数 281ページ

・出版社 集英社文庫

・第1刷発行 2015年2月25日

朝井リョウ氏オススメ作品第一弾!!

朝井リョウおすすめ小説5選
第一弾!これを読めば朝井リョウの魅力が伝わる小説5選!年間、300冊以上読む私が、最もお気に入りの小説家、朝井リョウ氏の本当におすすめの5冊を紹介したいと思います。 桐島部活やめるってよ。ままならないから私とあなた、世にも奇妙な君物語、世界地図の下書き、死にがいをもとめて生きているの...




ABOUT ME
小椋 仁
コラムニストとして新聞掲載を目指している物書き・ライター。 現在はスーパーカブで日本一周しながら、あらゆるところで感じたことをコラムとしてインスタに投稿中。 ここでは心理カウンセラーの資格を活かし、心理学の追求、またそのほかの雑学や旅物語を綴っています。
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